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2011年3月31日 (木)

基準値を決めようぜ!

福島原発の事故で、よく耳にするようになりましたね。
「基準値」

日本の放射線の摂取してよい、基準値は・・・。国際的は・・・。
というような、話題、耳にします。

どういうこと?
どうやって、その数値を決めたんだ!?
って思った人、割といると思います。

放射線ではありませんが、規定値、の決定に立ち会ったことがあります。

以前、「環境」に関する仕事に携わったことがあります。「環境規制物質」と呼ばれるものが世の中にはあります。たとえば、鉛、水銀、カドミウム、六価クロム・・・
日本でも、公害病の原因となった物質も含まれていますね。また、癌を誘発する物質も含まれています。
ちなみに、「六価クロム」については、ジュリア・ロバーツ主演の「エリン・ブロコビッチ」という映画が詳しいです。

これらの4つの物質に加え、ポリ臭化ビニール、ポリ臭化ジフェニルエーテルを加えて、RoHS規制物質と言われます。
これは、電気電子機器を扱うに当たり、人体に有害であるとされている物質になります、
電化製品に、これらの物質が◯◯◯◯ミリグラム含まれているとダメ!っていう基準値を設定している、国際的な値だと、EUが設定したのがRoHS(ローズ)といいます。
(ちなみに、自動車用の規定もあります)

この「RoHS」という並びのアルファベット電子工作用の、部品を買ったことある方は見たことがあると思います。
このRoHSの基準値を超えて、これら6つの物質が検出された場合、その製品を提供する企業責任を問われることになります。
しかし、当然のことながら、輸出制限の対象にもなります。事実、日本企業もこの規制に引っかかって、プレイステーションのゲームCDを突き返された、という事象も発生しています。

せっかく作った製品を、ヨーロッパとかに持っていったとしても、うちの規定を違反している!と言われると、港から陸揚げすら許されずに、突き返されてしまうのです。
そういうのは死活問題になります。

EUは、こういう「環境」というキーワードを突きつけてくることが多い連中なのですが、日本も、こうした国際的な流れに対抗として、経団連が旗振りとなり、「グリーン調達」というものを立ち上げました。

これは、自分たちが扱っている製品、また含まれる部品には、「グリーン調達」で規定した物質(当時は32種類)について、自分たちが決めた規定値を下回っているぞ!、ということを証明するための規定となるわけです。

この値と対象となる、決め方なんですがみなさんはきっと、各社の専門家が集まって、いろいろと議論したんだろうなあ・・・、って想像されることでしょう。

しかーし、実際は・・・

この国の規定と、RoHSと、ああ、あと、ここの規定にある物質を対象にしよーぜ。
値?値は、外国の規定の中で、一番、低い値にしておけば、いいんじゃね?
そしたら、世界中、どこに出しても文句言われないよwwwww


っていう、ノリで決まっていたのです。
そうなると、「あ、どっかの法律の値変わっちゃったよwwww」とか
「あ、そうそう、こういうのが今度できるだってさwwww」っていうたびに、値が変わるため、苦労させられた覚えがあります^^;

ちなみに、このとき、どうやって規制物質の含有量を調べる方法であったりとか、それを証明する方法といったものは、一切確立されておらず、システムに携わる人間として、ただただ、暇人が集まってなんかやってるなあ・・・っていうふうにしか、思えませんでした・・・。
まあ、企業活動に、一枚かまされただけなのかな?と思っています(笑)

まあ、決め方ってこんなもんなので、実際に、実験したりして、突き詰めて出した値ではないのです。
なので、
健康被害はありません
と胸を張られても、困るのですよ・・・。

ちなみに、このRoHSをはじめとする、ヨーロッパの試みは、「エコでいいじゃなーい!」っていう風に思う方が、ほとんどだと思います。
最近じゃ、学校でも、「エコエコ」言うらしいですが・・・。
そう捉えるのは、実に!浅はか!

こうした、環境規制物質の含有に対して、うるさいヨーロッパではありますが、これは対外国製品に対する規制だったりします。
実は、EU内で生産された製品に対しては、実に寛大な値で許容されております。
つまりは、実質、「輸入規制」にあたるものなのです。えー、それじゃこまるよ・・・。っていう企業さんは、どうするか?というと、ヨーロッパに工場を建てて、そこで生産、販売を行うことを余儀なくされます。それにより、ヨーロッパ内で雇用が生まれ、EU全体の経済の成長につながるわけなんですねw。 実に、巧妙な政治力だと思いませんか?

たとえ、参加しない場合、EU自体は、27か国参加しており、イギリス、スペイン、フランス、ドイツ、スペインなどといった、力を持った国があるため、Noとは言えない状況を作り出しているのです。
アメリカがいかに強大な力を持っていても、覆すことは難しいのです。

環境規制物質以外では、「国際会計基準」(IFRS)が、最近、取りざたされています。
国際的な、会計の基準をつくろうじゃないか、というものなのですが、これもヨーロッパ、北欧の方から来てます。

はあ?お前ら、勝手にやってりゃいいじゃねーか?って思うのですが、これに従って、損益を出さなければ、「国際的に」評価に値しない企業である!というレッテルが貼られてしまうわけなのです。

これも、日本は「はいはーい!」とすんなり受け入れてしまい、結局、早ければ来年から、その基準に合わせて会計をしなければならなくなるのです。
会社にとって、どれだけ負担になるか・・・。
システム開発の現場で、コンサルタントを入れて、IFRS対応のプロジェクトがいくつも立ち上がっています。まあ、うまくいくかはどうかわかりませんが・・・。

日本って、こういう「基準」を儲けたり、標準化することに対して、めっちゃくちゃ疎いんですよね。。。
困ったもんです・・・。
そいうこともあり、外資からはめちゃくちゃ、食い物にされている現状があります・・・。

それは、この次にでも。

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